リジュランの種類は?主要4種の違いを医師が解説【ヒーラー・i・S・HB】

リジュランの種類は?主要4種の違いを医師が解説【ヒーラー・i・S・HB】|眠れるスキンクリニック田町|三田駅・田町駅の皮膚科・美容皮膚科・麻酔科

更新日:2026/10/29投稿日:2026/10/29

リジュランの種類は?主要4種の違いを医師が解説【ヒーラー・i・S・HB】

リジュランは肌の再生力に着目した注入治療として人気を集めていますが、「ヒーラー」「HB」「i」「S」と種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

それぞれ配合成分や向いている肌悩み、施術部位が異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが満足度を左右します。

この記事では、リジュランの主要な4種類の特徴と違いを整理し、悩み別の選び方や料金相場まで、医師の視点でわかりやすく解説します。

※当院では現在、リジュランヒーラーとリジュランiのみを取り扱っています。

リジュランの種類と特徴

リジュランの種類と特徴

リジュランは、基本タイプである「ヒーラー」を起点に、目的別の派生製剤が展開されています。主成分はいずれもサーモン由来のポリヌクレオチド(PN)で、真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促して肌そのものの再生をサポートする点は共通しています。

違いが出るのは、PNの濃度や、ヒアルロン酸・麻酔成分の有無、そして適した部位です。

種類粘度・配合の特徴向く肌悩み・部位痛みの目安
ヒーラー(基本タイプ)PN単体・標準的な粘度顔全体のハリ・キメ・肌質強め
iPN単体・低粘度でなじみやすい目もとの小じわ・クマ・薄い皮膚痛みはあるが、ヒーラーよりは抑えられる
SPN単体・高粘度でとどまりやすいニキビ跡の凹凸・瘢痕など局所強め
HBPN+ヒアルロン酸+麻酔成分(リドカイン)顔全体のハリ・弾力+乾燥・小じわ穏やか(麻酔成分入り)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

リジュランヒーラー(基本タイプ)

リジュランヒーラー

画像引用:リジュラン公式サイト

項目内容
配合PN単体・標準的な粘度
向く悩み・部位顔全体のハリ・キメ・肌質の底上げ
痛み強め

リジュランヒーラーは、シリーズの基本となる標準タイプです。PNを主成分とし、真皮層の線維芽細胞に働きかけてコラーゲンの生成を促すことで、肌の再生をサポートします。

顔全体のハリ・ツヤ・キメなど、総合的な肌質改善に向く「万能タイプ」で、どれを選ぶか迷ったときの基準になる製剤です。ただし、麻酔成分を含まず、PN自体の性質もあって、注入時に痛みを感じやすい点は理解しておきましょう。

西脇智哉 院長 西脇智哉

ヒーラーは、リジュランというブランドの基準となる製剤です。他の3種類は特定の悩みに合わせて濃度や配合成分を調整した派生版という位置づけになります。つまり「ヒーラーを基準に、狙いを絞ったのがS・iで、マイルドにしたのがHB」という構造です。

ヒーラーが選ばれやすいのは、狙いを一点に絞りにくい方です。「毛穴もニキビ跡も乾燥もハリ不足も、全部気になる」というように、悩みが顔全体に分散していて、一つの深い悩みにピンポイントで介入する必要がない場合、ヒーラーで顔全体を底上げする方が合理的です。

リジュランi(目もと用)

画像引用:リジュラン公式サイト

項目内容
配合PN単体・低粘度に調整
向く悩み・部位目もとの小じわ・クマ・くぼみ、薄い皮膚
痛み痛みはあるが、ヒーラーよりは抑えられる

リジュランiは、皮膚が薄くデリケートな目もと向けに調整されたタイプです。ヒーラーと同じPN製剤ですが、粘度を低く抑えているのが特徴です。

目の周りは皮膚が薄く、粘度が高い製剤ではムラや膨らみが出やすい部位です。低粘度でなじみやすいiは、こうした目もとに向いており、注入時の刺激もヒーラーより抑えられる傾向があります。目もとの小じわやクマ、くぼみが気になる方に選ばれています。

「顔全体はヒーラー、目もとだけi」というように、部位ごとに使い分ける方法もよく行われています。

西脇智哉 院長 西脇智哉

目元は他の部位と皮膚の構造がまったく違います。皮膚が薄く、皮下脂肪もほとんどないため、ヒアルロン酸のようにボリュームのある薬剤を使うと、光の加減で青白く透けて見えたり(チンダル現象)、不自然な膨らみが出たりしやすい部位です。

リジュランiは、こうした薄い皮膚でも均一になじむよう、ヒーラーよりも低い粘度で設計されています。

リジュランS

リジュランS

画像引用:リジュラン公式サイト

項目内容
配合PN単体・高粘度に調整
向く悩み・部位ニキビ跡の凹凸・クレーター、瘢痕など局所
痛み強め

リジュランSは、ヒーラーと同じPN製剤を高粘度に調整したタイプです。粘度が高いぶん、注入した部位にとどまりやすいのが特徴です。

この性質を活かし、ニキビ跡の凹凸やクレーターなど、局所のくぼみを集中的にケアしたい場合に向いています。全顔の底上げが目的のヒーラーに対し、Sは「気になる部分をピンポイントで整えたい」というケースで選ばれる傾向があります。

西脇智哉 院長 西脇智哉

Sの立ち位置は、iが「粘度を下げて広く均一に行き渡らせる」方向の調整であるのに対し、唯一「粘度を上げて、狙った場所にとどめる」方向に振った製剤という点が特徴です。

一方で、この性質は医師側の技術がより問われる要因にもなります。粘度が高く自然に広がりにくいということは、注入した場所がそのまま仕上がりに直結しやすいということでもあり、狙いが少しでもずれると、そこにピンポイントで凹凸が残ってしまうリスクもあります。

また粘度が高いぶん注入時の抵抗も大きく、痛みが出やすい製剤でもあります。

リジュランHB

リジュランHB

画像引用:リジュラン公式サイト

項目内容
配合PN+ヒアルロン酸+麻酔成分(リドカイン)
向く悩み・部位顔全体のハリ・弾力の低下、乾燥・小じわ
痛み穏やか(麻酔成分入り)

リジュランHBは、PNにヒアルロン酸と局所麻酔成分(リドカイン)を加えた複合タイプです。ヒアルロン酸による保湿感が加わり、うるおいを実感しやすく、麻酔成分によって施術中の痛みが抑えられます。ただし、PNの濃度は他の種類よりやや低めに設計されているため、PN単体による作用を重視する場合は他の製剤が選択肢になることがあります。

「リジュランは初めてで痛みが不安」という方によく選ばれています。

西脇智哉 院長 西脇智哉

リジュランHBは、ヒーラー・i・Sが「肌の状態や部位」で選ばれる製剤だったのに対し、唯一「患者さんの心理的なハードル」に着目して選ばれる製剤という点が特徴です。

PN濃度を抑えている分、単体での再生効果という意味ではヒーラーに軍配が上がりますが、その代わりにヒアルロン酸による「保湿感やうるおい」と、リドカインによる「施術中の痛みの軽減」という、即効性のある安心材料を備えています。

悩み別のリジュランの種類の選び方

どの種類が合うかは、気になる肌悩みや部位によって変わります。ここでは代表的な悩み別に、向いているタイプとその理由を整理します。

  • ハリ・弾力の低下が気になる場合
  • 目もとの小じわ・皮膚の薄さが気になる場合
  • ニキビ跡の凹凸が気になる場合
  • 痛みの少なさを優先したい場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ハリ・弾力の低下が気になる場合:リジュランヒーラー

顔全体のハリや弾力の低下が気になる方には、顔全体の肌質を底上げするヒーラーが基本になります。PNが真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促すことで、内側からのハリをサポートするためです。

乾燥もあわせて気になる場合や、痛みの負担を抑えたい場合は、保湿成分と麻酔を加えたHBも選択肢になります。

目もとの小じわ・皮膚の薄さが気になる場合:リジュランi

目の下のクマや目尻の小じわなど、目もとの悩みには低粘度のリジュランiが向いています。粘度が低く、薄くデリケートな目もとにもなじみやすいため、ムラや膨らみのリスクを抑えられるからです。

具体的には、「疲れて見える目もとを明るくしたい」という方によく選ばれています。

ニキビ跡の凹凸が気になる場合:リジュランS

ニキビ跡の凹凸やクレーターなど、局所のくぼみには高粘度のリジュランSが向いています。粘度が高く注入部位にとどまりやすいため、くぼんだ部分を集中的にケアしやすいからです。

なお、ニキビ跡の凹凸は程度によって適した治療が異なります。効果には個人差があるため、気になる場合は医師に相談しましょう。

痛みの少なさを優先したい場合:リジュランHB

リジュランは痛みを感じやすい施術として知られますが、これはPN自体の性質によるものです。痛みの負担を減らしたい方には、麻酔成分(リドカイン)を配合したHBが向いています。

ただし、リジュランの痛みについては、多くのクリニックで表面麻酔や笑気麻酔、神経ブロック注射などで対策が行われています。それでもなお痛みが不安という場合は、リジュランHBが選択肢となるでしょう。

西脇智哉 院長 西脇智哉

当院の場合は表面麻酔や笑気麻酔、神経ブロック注射といった標準的な痛み対策に加えて、眠った感覚のなかで施術を済ませられる「静脈内鎮静法」を導入しています。

リジュランの種類別の料金相場

リジュランの料金は、種類による差よりもクリニックごとの差のほうが大きいのが実情です。ここでは、種類別のおおよその相場を整理します。

種類1本あたりの料金相場
ヒーラー(基本タイプ)1本2.7cc 約5万〜8万円
i1本1cc 約3万〜4万円
S1本1cc 約3万〜5万円
HB1本1cc 約3万〜5万円

正規代理店から仕入れたリジュランの場合、ヒーラーは1本あたり2.7cc、i・S・HBは1本あたり1ccとなります。

1ccあたりに換算して比較すると、基本タイプのヒーラーより、瘢痕向けのSや複合タイプのHBがやや高めの傾向です。

料金だけで種類を決めるよりも、自分の悩みに合うタイプを優先し、複数のクリニックで総額(回数分・オプション込み)を比較するのがおすすめです。

リジュランの種類に関するよくある質問

Q複数の種類のリジュランを組み合わせることはできますか?
A

はい、部位や悩みに応じて組み合わせることは可能です。たとえば、顔全体はヒーラー、目もとだけはiというように、部位ごとに製剤を分けて施術する方法が実際によく行われています。

どの組み合わせが適しているかは肌状態によって変わるため、カウンセリングで医師に相談して決めるとよいでしょう。

Q初めての場合はどの種類を選べばよいですか?
A

迷ったときの基準になりやすいのは基本タイプのヒーラーです。顔全体の総合的な肌質改善に対応でき、初めての方でも目的を定めやすいためです。

痛みが心配な場合は、麻酔成分を含むHBから始める方もいます。

QリジュランヒーラーとリジュランHBの違いは何ですか?
A

両者ともPNによる肌の再生をサポートする点は共通しています。違いは、HBがヒーラーにヒアルロン酸と麻酔成分(リドカイン)を加えた複合タイプである点です。

これにより、HBはヒアルロン酸による保湿感が加わり、施術中の痛みも抑えられます。ただし、HBはヒアルロン酸と麻酔成分が加わる分、PN濃度が下がります。

再生に加えて保湿や痛みの少なさを重視するならHB、シンプルに肌の再生を目的とするならヒーラー、と考えると選びやすくなります。

まとめ

リジュランは、いずれもサーモン由来のPNで肌の再生をサポートする点は共通しており、違いは粘度と配合成分、そして向いている部位にあります。顔全体の底上げならヒーラー、目もとには低粘度のi、ニキビ跡の凹凸には高粘度のS、保湿や痛みの軽減を重視するなら麻酔入りのHB、という使い分けが基本です。

迷ったときは、まず全顔に対応できるヒーラーを基準に考え、部位や悩みに応じて専用タイプを組み合わせるとよいでしょう。

※当院では現在、リジュランヒーラーとリジュランiのみを取り扱っています。

  • 本治療で使用する医薬品・医療機器は、医薬品医療機器等法上、日本国内で承認されていない未承認医薬品・医療機器です。
  • 当院では、医師の責任のもと、適切な手続きを経て輸入した医薬品・医療機器を使用しています。個人輸入された医薬品・医療機器等の使用によるリスクについては、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご確認ください。
  • 国内において、同一の成分または性能を有する承認済みの医薬品・医療機器はありません。
  • 諸外国において、現在までに重大なリスクは報告されていません。
PAGETOP