更新日:2026/09/22投稿日:2026/09/22

「リジュランは麻酔をすれば痛くない?」「どの麻酔を選べばいいの?」と気になっていませんか?
リジュランは肌のハリやうるおいを目指す施術ですが、薬剤の性質上、注入時にはっきりとした痛みをともなうことで知られています。麻酔をどう選ぶかで、施術中の負担は大きく変わります。
この記事では、リジュランで使える麻酔の種類や、それぞれの特徴・痛みの軽減度合いなどをわかりやすく解説します。
| 当院は麻酔科専門医としての経験がある院長が、麻酔から施術までを一貫して対応しています。「麻酔でしっかり痛み対策をしたい」という方はお気軽にご相談ください。 |
目次
リジュランに麻酔は必要?
リジュランは麻酔が必須とされている施術ではないものの、基本的には麻酔の使用を前提に検討することをおすすめします。リジュランは、注入時にはっきりとした痛みをともなう施術だからです。

具体的な痛みには個人差がありますが、皮膚に針を刺すときの痛みに加えて、薬剤が組織に注入される際の「ずしっと重い痛み」や、少し遅れて生じる「染みるような痛み」を感じやすいです。
また薬剤の注入中、痛みへの反応で身体が動いてしまうと、出血の増加にもつながります。「痛みに耐性がある」という方でも、基本的には麻酔の使用が推奨されます。
リジュランは麻酔を使って施術を受けるのが普通なんですか?
針を何度も刺す治療のため、静脈内鎮静法を行わない限り表面麻酔は必須と考えています。当院では麻酔クリームの浸透効率を高める工夫に加え、痛みに不安がある方には神経ブロックや笑気麻酔もご用意しています。
麻酔をしっかり行うことは、痛みを我慢せず複数回の治療を継続していただくためにも、医師が正確な深さ・量で注入するためにも重要なポイントです。
リジュランで使える麻酔の種類

リジュランで使われる主な麻酔には、次の4つがあります。
- 表面麻酔(麻酔クリーム)
- 神経ブロック注射
- 笑気麻酔
- 静脈内鎮静法
なお当院では、これらの麻酔をいずれも取り扱っています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
表面麻酔(麻酔クリーム)

表面麻酔は、肌の表面に塗るクリームタイプの麻酔です。塗布してしばらく時間を置くことで皮膚の感覚が鈍くなり、針を刺すときの痛みをやわらげます。注射のような痛みがなく手軽に使えるため、多くのクリニックで標準的に採用されています。
ただし、リジュランの場合は麻酔クリームだけで痛みを抑えきるのは難しいのが実情です。クリームは針を刺すときのチクッとした痛みには有効ですが、高粘度の薬剤が組織に注入されていくときの痛みまでは届きにくいためです。
クリーム塗布後の放置時間を長くする(40分〜1時間程度)、LEDライトの照射で浸透効率を高めることで効果を促進できますが、それでも注入時の痛みは残りやすい傾向があります。
そのため、痛みが不安な方は表面麻酔だけに頼るのではなく、他の麻酔と組み合わせて対策するのが現実的です。
麻酔クリームだけでリジュランの痛みを乗り切るのは難しいのでしょうか?
リジュランの痛みには、粘度の高い薬剤が真皮内に広がっていくときのジーンとした圧迫感も含まれており、この深い部分の感覚までは麻酔クリームだけでは十分にカバーしきれないことがあります。
そのため、麻酔クリームだけで痛みをどこまで感じにくくできるかには個人差が大きく、「クリームだけで十分だった」という方もいれば、「クリームだけではつらかった」という方もいらっしゃるのが実情です。麻酔クリームだけで不安な方や、過去に痛みがつらかった経験がある方には、神経ブロックや笑気麻酔を組み合わせることをおすすめしています。
※痛みの感じ方には個人差があります
神経ブロック注射

神経ブロック注射は、神経の周辺に麻酔薬を注射し、その神経が支配する範囲の痛みを抑える方法です。表面麻酔よりも高い鎮痛効果が期待でき、注入時の痛みまでカバーしやすいため、痛みをしっかり抑えたい場合に選ばれます。具体的には、目の下にある「眼窩下神経」を狙って打つことで、鼻〜上顎〜頬半分くらいまでの感覚が鈍ります。
ただし神経ブロック注射を打つときには、リジュランの施術と同じように痛みが生じます。針が刺さる痛みはあらかじめ表面麻酔を塗って皮膚の感覚を鈍らせておくことでやわらげられるものの、麻酔薬が組織の中に注入されていくときのジーンとした感覚や、ピリッとした刺激は感じることがあります。
また、神経の分布には個人差があり、神経ブロック注射が効いている状態でも麻酔が届いていない領域では刺激を感じることがあるため、すべての痛みを完全にゼロにできるとは限りません。
神経ブロック注射をすれば、リジュランの痛みは0になりますか?
神経ブロック注射は、表面麻酔よりもかなり強力に痛みを抑えられる方法です。神経ブロック注射が効いている部位に関しては、リジュランの針の痛みも粘度による圧迫感もほとんど感じない状態で施術を受けていただけることが多いです。
ただし、「絶対に痛みが0になる」とは言い切れません。
まず、神経ブロック注射自体にも針を刺す痛みが伴います。また、神経の走行や分布には個人差があるため、麻酔が効きにくかったり、施術範囲が神経の支配領域からわずかに外れたりすることもあります。
※痛みの感じ方には個人差があります
笑気麻酔

笑気麻酔は、笑気ガス(亜酸化窒素)を鼻から吸入し、リラックスした状態をつくる麻酔です。吸入している間も意識は保たれ、施術が終わると数分でガスが体外へ排出されて回復します。緊張や恐怖心をやわらげるのに向いており、不安を軽くする作用に加えて、痛みを感じにくくする鎮痛作用(※)もあります。
ただし、笑気麻酔は単体でリジュランの痛みを完全に抑えられるものではありません。表面麻酔や神経ブロック注射と組み合わせ、「痛みへの不安や緊張をやわらげる役割」として使うと効果的です。
痛みは刺激の強さだけでなく、不安や緊張の影響も大きく受けるため、リラックスできることで施術中の負担が結果的に軽くなることも少なくありません。
※参考:株式会社セキムラ「笑気吸入鎮静法について」
笑気麻酔はオプションになっていることが多いですが、付けた方がいいですか?
麻酔クリームで痛みの土台をしっかり抑えた上で、笑気麻酔で緊張や不安をやわらげることで、体感としての痛みをより少なくできます。特に「注射自体が苦手」「緊張で余計痛く感じてしまう」という方には、費用がオプションであっても検討する価値は十分にあると思います。
ただし「痛みが完全になくなる」というよりは、「痛みの感じ方や不安がやわらぐ」という位置づけで理解していただくのが正確です。
※痛みの感じ方には個人差があります
静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は、点滴で鎮静薬を投与し、眠ったような状態で施術を受ける方法です。多くの方は施術中の記憶が残らず、「気付いたら終わっていた」と感じます。痛みや不安をほとんど感じずに済むため、痛みが強く出やすいリジュランの対策として、特に有効な選択肢です。
また、眠った状態では痛みへの身体的な反応が抑えられるため、施術中の緊張やこわばりが減り、結果として出血が少なくなる傾向があります。
一方で、静脈内鎮静法は呼吸や血圧、循環に影響する方法であるため、安全管理が欠かせません。日本麻酔科学会の「安全な鎮静のためのプラクティカルガイド」では、患者の安全を確保するうえでモニターや体制の整備が必要であることが示されています。
こうした安全管理には専門的な知識と体制が求められるため、そもそも静脈内鎮静法を導入しているクリニック自体が少ないのが実情です。リジュランで静脈内鎮静法を希望する場合は、安全に実施できる環境が整っているかを事前に確認しておくと安心です。
当院の場合、リジュランを受けられる多くの方が静脈内鎮静法を希望されます。
当院では、施術を担当する医師とは別に、麻酔モニタリングを担当する看護師または医師を必ず配置しています。血圧、脈拍、酸素飽和度、呼気終末二酸化炭素分圧などを継続的に確認しながら、安全に配慮した鎮静管理を行っています。
リジュランははっきりとした痛みをともなう施術ですので、痛みや不安が強い方は無理をせず静脈内鎮静法もご検討ください。
※痛みの感じ方には個人差があります
リジュランの痛みは麻酔でどれくらい軽減する?

前述のとおり、表面麻酔・神経ブロック注射・笑気麻酔は、それぞれ単体では抑えきれない痛みがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、いずれの方法も少なからず痛みが残ることを念頭におくべきです。
痛みが不安な場合は表面麻酔・神経ブロック注射・笑気麻酔の3つを組み合わせる対策が有効ですが、それでも完全にゼロになるわけではなく、多少の刺激は残ります。
「できるだけ痛みを感じずに受けたい」「過去の施術がつらかった」という方は、眠っている間に施術が完了する静脈内鎮静法が選択肢になります。麻酔は「痛みをゼロにする」ものではなく、「負担をできる限り少なくして、安心して施術を受けられる状態を目指す」ものと考えるとよいでしょう。
どの方法が合うかは、施術前のカウンセリングで相談しましょう。
なぜ、表面麻酔・神経ブロック注射・笑気麻酔を組み合わせても痛みが残るのですか?
表面麻酔は皮膚の浅い部分にしか作用しないため、薬剤が真皮内に広がるときの圧迫感までは十分にカバーできません。
神経ブロック注射は痛みを伝える神経に直接作用しますが、神経の走行や支配範囲には個人差があり、施術範囲全体をもれなくカバーできるとは限りません。笑気麻酔についても、痛みの信号自体を完全に遮断するものではありません。
つまり、この3つを組み合わせるのは「それぞれの届かない部分を補い合う」ためであり、それぞれの方法に得意な範囲と限界があるからこそ、組み合わせても痛みが完全に0にはならない、とご理解いただくのが正確です。
それでも何もしない場合と比べると痛みの感じ方は大きく変わりますので、痛みに不安がある方には組み合わせでの施術をおすすめしています。
リジュランの麻酔ごとの料金相場

麻酔にかかる費用は、選ぶ方法によって大きく差があります。施術料にあらかじめ含まれているものもあれば、オプションとして追加費用が発生するものもあるため、事前に把握しておくと予算を立てやすくなります。目安となる金額を種類別にまとめました。
| 麻酔の種類 | 料金相場の目安 |
|---|---|
| 表面麻酔(麻酔クリーム) | 無料〜3,000円程度 |
| 神経ブロック注射 | 4,000〜6,000円程度 |
| 笑気麻酔 | 5,000円程度/30分 |
| 静脈内鎮静法 | 50,000〜60,000円程度 |
ここで挙げた金額はあくまで一つの目安で、実際の設定はクリニックごとに幅があります。
当院での費用は以下からご確認いただけます。
リジュランの麻酔で起こりうる副作用・リスク

痛みを抑えてくれる麻酔ですが、その種類ごとに気をつけたい副作用やリスクも存在します。
| 麻酔の種類 | 主な副作用・リスク | 対処・予防のポイント |
|---|---|---|
| 表面麻酔(麻酔クリーム) | かぶれ・赤み・かゆみ、まれにアレルギー反応 | 事前の問診・パッチテストで確認する |
| 神経ブロック注射 | 内出血・腫れ、まれに神経への影響 | 経験のある医師が施術する |
| 笑気麻酔 | 吐き気・めまい・頭痛 | 吸入を中止すれば短時間で回復する |
| 静脈内鎮静法 | 呼吸抑制、血圧の低下、アレルギー反応 | 呼吸や循環状態を継続的に監視する |
表面麻酔・神経ブロック注射・笑気麻酔による症状の大半は一時的で、適切な対応をとれば重くなることはほとんどありません。一方、静脈内鎮静法に関しては前述のとおり呼吸や血圧、循環に影響する方法であり、安全管理が欠かせません。
気になる点があれば、カウンセリングの段階で率直に伝えておくとよいでしょう。
まとめ

リジュランは注入時にはっきりとした痛みをともなう施術であり、麻酔でしっかり対策することで安心して受けられます。麻酔クリーム単体では注入時の痛みを抑えきれないため、痛みが不安な方は表面麻酔・神経ブロック注射・笑気麻酔を組み合わせるのが有効です。それでも痛みが心配な方や、できるだけ楽に受けたい方には、眠っている間に施術が完了する静脈内鎮静法が選択肢になります。
| 当院は麻酔科専門医としての経験がある院長が、麻酔から施術までを一貫して対応しています。「麻酔でしっかり痛み対策をしたい」という方はお気軽にご相談ください。 |
- 本治療で使用する医療機器は、医薬品医療機器等法上、日本国内で承認されていない未承認医療機器です。
- 当院では、医師の責任のもと、適切な手続きを経て輸入した医療機器を使用しています。個人輸入された医薬品・医療機器等の使用によるリスクについては、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご確認ください。
- 国内において、同一の成分または性能を有する承認済みの医薬品・医療機器はありません。
- 諸外国において、現在までに重大なリスクは報告されていません。
- 万が一重篤な副作用等が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。




