更新日:2026/10/29投稿日:2026/10/29

「リジュランとジュベルック、どちらもよく聞くけど何が違うの?」と迷っていませんか。どちらも肌の内側から若々しさを取り戻す「肌育注射」として人気ですが、じつは両者は肌に働きかける仕組みそのものが根本的に異なります。
この記事では、リジュランとジュベルックの違いを項目ごとにわかりやすく比較し、あなたの肌悩みにどちらが合うのかを判断できるように解説します。
| 当院ではリジュランとジュベルックの両方を取り扱っています。施術前に最大30分程度、3D肌診断機でお顔の状態を見ながら、施術を行う医師と直接会話するお時間を設けていますので、どちらを選ぶか迷っている方もお気軽にご相談ください。 |
目次
リジュランとジュベルックの違い

リジュランとジュベルックは、同じ肌育注射でも肌への働きかけ方がまったく異なります。リジュランは傷んだ細胞を修復・再生する方向に働き、ジュベルックは自分のコラーゲンを新しく生み出させる方向に働きます。この根本的な違いが、効果や実感時期、費用といったあらゆる差につながっています。
まず全体像を確認しましょう。
| 比較項目 | リジュラン | ジュベルック |
|---|---|---|
| 主成分(働き方) | サーモンのDNA由来のポリヌクレオチド | PDLLA+ヒアルロン酸 |
| 得意な悩み | 乾燥・くすみ・ごわつき・小じわ・赤み | ハリ不足・ニキビ跡・毛穴・凹凸 |
| 実感時期 | 2〜4週間ごろ | 1ヶ月ごろ |
| 持続期間 | 約6ヶ月〜1年 | 約1〜2年 |
| 施術頻度・回数 | 最初の集中実施:2〜3週間おきに3〜4回 メンテナンス:3〜6ヶ月に1回 | 最初の集中実施:1ヶ月おきに3〜4回 メンテナンス:半年〜1年に1回 |
| 痛み | 強い | 強いが、リジュランよりも染みる痛みはやや控えめ |
| ダウンタイム | 2〜3日程度が多いが、1週間ほど長引くことも | 2〜3日程度が多いが、1週間ほど長引くことも |
| 副作用・リスク | 多くは軽度・一過性 | まれに遅発性のしこり・肉芽腫 |
| 費用(2cc) | 約4万〜7万円 | 約3万〜6万円 |
それぞれ詳しく解説します。
主成分の違い
- リジュラン:サーモン由来のポリヌクレオチド
- ジュベルック:PDLLA+ヒアルロン酸
リジュランの主成分は、サーモンのDNA由来のポリヌクレオチドです。これは傷んだ組織の修復・再生を促す成分で、細胞の受容体(アデノシンA2A受容体)に働きかけて線維芽細胞の増殖や抗炎症作用を高めます(※1)。
一方ジュベルックの主成分PDLLAは、生分解性のポリマーです。注入されると体がゆるやかな反応を起こし、分解される過程で自分自身のコラーゲンを新しく作り出すよう促します(※2)。
この「修復・再生」か「コラーゲン新生」かという違いが、効果の差を生みます。
※1 参考:International Journal of Molecular Sciences「Polynucleotides Enhance Collagen Synthesis via Modulating Phosphoenolpyruvate Carboxykinase 1 in Senescent Macrophages」
※2 参考:International Journal of Molecular Sciences「Poly-D,L-Lactic Acid Filler Increases Extracellular Matrix by Modulating Macrophages and Adipose-Derived Stem Cells in Aged Animal Skin」
得意な肌悩みの違い
- リジュラン:乾燥・くすみ・ごわつき・小じわ・赤み
- ジュベルック:ハリ不足・ニキビ跡・毛穴・凹凸
主成分の働き方が違うため、得意とする肌悩みも変わります。
リジュランは、傷んだ細胞の修復と水分保持力の回復を促す再生・保湿系の作用が中心です。そのため肌の内側からうるおいとキメを底上げし、乾燥による小じわ、くすみ、ごわつき、ハリの低下といった「肌質そのもの」の衰えを幅広く整えるのが得意です。特定の悩みをピンポイントで改善するというより、顔全体のコンディションをまとめて引き上げたい方に向いています。
一方ジュベルックは、コラーゲンを新しく生み出させる作用が中心です。真皮のコラーゲンが増えると肌が内側から持ち上がるため、ニキビ跡のクレーターや毛穴の開き、たるみによる凹凸など「肌の構造的な凹み・ゆるみ」を土台から立て直すのが得意です。表面をならすのではなく肌の厚みそのものを回復させるので、ハリ不足や輪郭のもたつきが気になる方にも向いています。
整理すると、
- うるおい・くすみ・小じわといった「面」の衰えにはリジュラン
- ニキビ跡・毛穴・凹凸といった「凹凸」の悩みにはジュベルック
という住み分けになります。
まずは自分の悩みが「肌質」寄りか、「凹凸」寄りかを見極めることが、製剤選びの出発点になります。
「どちらにするか迷っている」と相談された際、まず一番重視するのは、患者様がどのような肌悩みを解消したいと感じているかという点です。うるおい不足やくすみ、小じわなど肌全体の質感に関するお悩みであればリジュラン、ニキビ跡や毛穴の凹凸、ボリューム不足のようなご希望であればジュベルックが適していることが多いため、カウンセリングではまずそこを丁寧にお伺いします。
そのうえで、実際に肌を拝見し、乾燥や赤みの有無、ニキビ跡の深さや毛穴の状態、肌の厚みなどを確認しながら、お話しいただいた悩みと肌の状態にズレがないかをすり合わせていきます。
効果を実感する時期の違い
- リジュラン:施術後2〜4週間ごろから
- ジュベルック:施術後1ヶ月ごろから
リジュランは保湿・再生作用が中心のため、施術後2〜4週間ごろから肌のうるおいや明るさの変化を感じやすい傾向があります。
対してジュベルックは、注入後に体が少しずつコラーゲンを新生していくため、変化を感じるまでに時間がかかります。「すぐに変わらないから効いていない」と早合点してやめてしまう方もいますが、土台から作り直している最中だと理解しておくことが、ジュベルックで満足のいく結果を得る第一歩です。
効果が持続する期間の違い
- リジュラン:おおよそ6ヶ月〜1年程度
- ジュベルック:おおよそ1〜2年程度
ジュベルックは新しく作られたコラーゲンそのものが肌の土台になるため、効果が長く続きやすいとされています。緩やかに効くぶん、長持ちするというイメージです。
リジュランは再生・保湿が主な作用のため持続はやや短めですが、その分こまめなメンテナンスで肌の良い状態をキープしやすいともいえます。
「短い周期で通いながら整える」か「長い効果をまとめて得る」かという通い方の違いとして捉えると、自分の生活リズムに合う方を選びやすくなります。
施術頻度・回数の違い
- リジュラン:2〜3週間おきに3〜4回を集中実施し、その後は3〜6ヶ月に1回のメンテナンス
- ジュベルック:1ヶ月おきに3〜4回を集中実施し、その後は半年〜1年に1回のメンテナンス
どちらの製剤も、1回で完結するのではなく数週間おきに複数回受けることで効果を積み上げていくのが基本です。これは、成分の効果が回を重ねて蓄積する性質によるものです。
実感が早いリジュランは、初期に間隔を詰めて集中的に行い、その後はメンテナンスへ移ります。
一方ジュベルックは、コラーゲンが育つのを待ちながら回を重ねていきます。
どちらも大切なのは、1回で判断せず、まず3〜4回の集中クールを終えてから効果を評価することです。ここを途中でやめてしまうと、本来の効果を得られないまま「効かなかった」と感じる原因になります。
最初の段階では、間隔を空けすぎるとダメなのですか?
最初の集中ケア期に間隔を詰めるのは、前回の施術で促された肌の変化がまだ持続している間に次の刺激を重ねることで、効果を積み上げていくためです。
間隔を空けすぎてしまうと、前回の効果が落ち着いてから次の施術になるため、毎回リセットした状態から始めることになり、なかなか土台となる変化が積み上がっていきません。結果として、同じ回数を受けても実感できる変化が出るまでに時間がかかったり、変化そのものが乏しく感じられたりすることがあります。
そのため、特に最初の数回は推奨される間隔をできるだけ守っていただくことをおすすめしています。
痛みの違い
リジュランとジュベルックの痛みを定量的に比較した研究はありませんが、一般的にいわれるのは、リジュランの方が薬液のpHなどの関係で、注入時に染みるような痛みを感じやすいという傾向です。
ただし、これはジュベルックが痛くないという意味ではなく、どちらもかなり痛みを伴う施術とされています。
注入時のずしっとした痛みや、注入直後に遅れてくる染みるような痛みは、両者に共通してあります。いずれも麻酔である程度は軽減できるため、痛みが不安な方は事前に医師へ相談しておくと安心です。
リジュランとジュベルックはどちらもそれなりに痛みを伴う施術ですが、当院では眠った感覚のなかで施術を受けられる静脈内鎮静法が実施できます。痛みに関する不安が強い方はぜひご相談ください。
ダウンタイムの長さの違い
ダウンタイム(施術後に肌が落ち着くまでの期間)の長さは、リジュランとジュベルックで大きな差はありません。どちらも赤みや腫れは数日程度で引くことが多く、多くの方は数日で普段どおりの生活に戻れます。
ただし、注入時に細い血管に針が当たると内出血が生じることがあり、その場合は色が消えるまで1〜2週間ほど残ることがあります。内出血はメイクで隠せる程度のことが多いものの、大事な予定の前は1〜2週間ほど余裕をみて施術を受けると安心です。
副作用・リスクの違い
- 共通:内出血・赤み・腫れなど(多くは一過性)
- ジュベルック特有:まれに遅発性のしこり(結節)・肉芽腫のリスク
リジュランの副作用は、多くが軽度で一時的なものと報告されています(※1)。一方でジュベルックの主成分であるPDLLAのような生体刺激剤は、まれに数か月後に遅発性のしこり(結節)や肉芽腫が生じることがあります(※2)。
注意したいのは、PDLLAによるしこりはヒアルロン酸のように酵素で溶かして戻すことができず、対処にステロイド注射などが必要になる点です(※3)。だからこそ、経験のある医師のもとで受けることが重要です。
※1 参考:International Journal of Molecular Sciences「Polynucleotides Enhance Collagen Synthesis via Modulating Phosphoenolpyruvate Carboxykinase 1 in Senescent Macrophages」
※2 参考:Case Reports in Dermatological Medicine「Granuloma after the Injection of Poly-D,L-Lactic Acid (PDLLA) Treated with Triamcinolone」
※3 参考:Journal of Cosmetic Dermatology「Clinical Management of Poly-D,L-Lactic Acid Nodules」
費用相場の違い
- リジュラン:2ccあたり約4万〜7万円
- ジュベルック:2ccあたり約3万〜6万円
複数のクリニックを見比べると、2ccあたりでおおよそ上記が相場です(リジュランは正規品を使用しているクリニックだと2.7ccで表記されます)。
この範囲で見るとジュベルックの方がやや安い傾向ですが、価格設定はクリニックごとの方針で幅があり、使う製剤の種類やキャンペーンによっては両者の金額が逆転することもあります。「どちらが必ず安い」とは言い切れないため、気になるクリニックの実際の料金を確認するのが確実です。
また、施術間隔の違いも通う負担に関わります。リジュランが2〜3週おき、ジュベルックが1ヶ月おきと、ジュベルックの方がやや間隔が空くため、通うペースには余裕を持ちやすい傾向です。効果の持続もリジュランが約6ヶ月〜1年、ジュベルックが約1〜2年と差があるため、1回の料金だけでなく「どのくらいの頻度で通い続けるか」まで含めて考えると、総額の見通しが立てやすくなります。
ただし、安さだけで選ぶのは避けましょう。リジュランは肌質全体の底上げやうるおい、ジュベルックはハリやニキビ跡・毛穴の改善と、両者は得意な悩みそのものが違います。値段で決めた結果、自分の悩みに合わない方を選んでしまってはかえって遠回りです。
費用はあくまで判断材料の一つと考え、まずは「自分の悩みにどちらが合うか」を軸に選びましょう。
リジュランとジュベルックはどちらがおすすめ?

ここまでの違いを踏まえ、悩みや目的別に「どちらが向いているか」を整理します。
- リジュランが向いている人
- ジュベルックが向いている人
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リジュランが向いている人
リジュランは再生・保湿系の作用が中心のため、次のような方に向いています。
- 乾燥やごわつき、肌のくすみが気になる
- 目元や口元の細かい小じわをケアしたい
- 肌質そのものを底上げしたい
これらは、いずれも「うるおいと肌質の改善」を得意とするリジュランの作用と合致する悩みです。ジュベルックより比較的早く(2〜4週間ごろから)変化を感じやすい点も、初めての方が試しやすい理由になります。
ジュベルックが向いている人
ジュベルックはコラーゲンを新しく生み出す作用が中心のため、次のような方に向いています。
- ハリや弾力の低下が気になる
- ニキビ跡や毛穴の凹凸を土台から改善したい
- 長く効果を持続させたい
ハリの低下やニキビ跡・毛穴の凹凸は、いずれも「コラーゲン新生による土台づくり」を得意とするジュベルックの作用と合致する悩みです。効果を感じるまでは緩やかですが、そのぶん持続が長いため、時間がかかっても長く効果を保ちたい方にも向いています。
リジュランとジュベルックの併用(同時注入)
リジュランとジュベルックは併用(同時注入を含む)が可能です。
リジュランとジュベルックは、それぞれ得意分野が異なります。働き方の違う2剤を組み合わせることで、単剤では補いきれない複数の悩みに同時にアプローチできるのが併用のメリットです。たとえば「乾燥小じわもニキビ跡も両方気になる」といったケースで、それぞれの強みを活かせます。
ただし、注入の順番や間隔の空け方については、確立した一般的な基準があるわけではなく、肌状態や方針によって判断が分かれます。併用を希望する場合は、医師とよく相談したうえで計画を立てることをおすすめします。
実際、予算に余裕があれば併用した方がいいのですか?
併用することは可能ですが、私はすべての方が積極的に併用する必要はないと考えています。
異なるアプローチを組み合わせるという意味では併用する合理性はありますが、現時点では「リジュランとジュベルックを併用すると、それぞれを単独で行うより高い効果が得られる」と証明した十分な臨床データはありません。
そのため私は、「肌に良さそうなものを全部入れる」という考え方で併用する必要はないと考えています。
大切なのは製剤を足し算することではなく、改善したい症状から逆算して必要な治療を選ぶことです。
まとめ

リジュランとジュベルックは、同じ肌育注射でも「細胞の修復・再生」か「コラーゲンの新生」かという仕組みが根本的に異なります。乾燥・小じわ・くすみなど肌質を整えたいならリジュラン、ハリ不足やニキビ跡・毛穴の凹凸を土台から改善したいならジュベルックが向いています。
持続期間はリジュランが約6ヶ月〜1年、ジュベルックが約1〜2年と、ジュベルックの方が長く続きやすい点も選ぶ際の目安になります。両者は併用も可能で、悩みが複数ある場合はそれぞれの強みを組み合わせられます。自分の一番の悩みがどちらのタイプかを見極め、経験のある医師と相談しながら選ぶことが、満足できる結果への近道です。
| 当院ではリジュランとジュベルックの両方を取り扱っています。施術前に最大30分程度、3D肌診断機でお顔の状態を見ながら、施術を行う医師と直接会話するお時間を設けていますので、どちらを選ぶか迷っている方もお気軽にご相談ください。 |
- 本治療で使用する医薬品・医療機器は、医薬品医療機器等法上、日本国内で承認されていない未承認医薬品・医療機器です。
- 当院では、医師の責任のもと、適切な手続きを経て輸入した医薬品・医療機器を使用しています。個人輸入された医薬品・医療機器等の使用によるリスクについては、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご確認ください。
- 国内において、同一の成分または性能を有する承認済みの医薬品・医療機器はありません。
- 諸外国において、現在までに重大なリスクは報告されていません。




